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「年収は住むところで決まる」から考える日本の未来

こんにちは。さいさいです。

今回は積ん読状態だった本、『年収は「住むところ」で決まる-雇用とイノベーションの都市経済学』エンリコ モレッティ, 池村 千秋, 安田 洋祐(解説)を読んで感じたこと、書評を書いていきます。

なお原題は「THE NEW GEOGRAPHY OF JOBS」であり、ウケを狙ったタイトルに翻訳されています。

個人的に感じたことを書いていきます。

「集積効果、乗数効果」がキーワード

ひとつの企業が栄えれば、その企業周辺のサービス業が栄える。
「高度な技能を持つ労働者があつまり、イノベーションが推し進められている都市は急成長が進み、さらに良質な雇用がうまれ、ますます優秀な働き手があつまる」という好循環が生まれる。

高度技能外国人の採用によりイノベーションの好循環を引き起こすことが可能。

「人的資源」がキーワード

一人の優秀な人がいれば、周囲の人のレベルがその人に影響され、かさ上げされる。知識の伝播が発生しやすくなるということが書かれていました。

少しはなしがそれますが、年収は親しい人10人の平均に収束するという友達10人の法則は割と当たっていると思います。

以前勤めていた会社は東京のような高物価の都市ではなかったので、年収が低いことに甘んじていましたが、転職して年収を上げようという意識に変わってきました。

おそらく超優良企業に転職して年収があがると思います。実力がないわけではないと考えています。

日本の移民政策の参考になる

上記の優秀な人が周囲のレベルを押し上げるという結果から日本の企業や政府は優秀な海外出身の人を日本に周知しようとしているのではないかと思いました。

単純に介護・飲食業といった高度な職業を遂行する人で不足の埋め合わせをしようともしていますが。

年収は2分化するが、移民政策により新たに仕事が生まれる

高度技能労働とコモディティ化した労働になってきています。

移民政策により仕事が外国人に奪われるのではないか、という懸念がありますが、逆に仕事が生まれるということが書かれてありました。

年収は高くなるが、物価や出費が高いので節約意識が重要

確かに東京やサンフランシスコは高収入者が多いですが、その分家賃も高いため結局同じではないかと思います。

誘惑が多くなり、快適な生活を送るには節約しなければなりませんが、思い切って年収を上げて節約に励み、落ち着いたら低物価の街で過ごすのがいい戦略ではないでしょうか。

高物価のアメリカで年収1500万円稼いで投資を行い、日本の田舎だったり、住みやすくて低物価な国、例えばマレーシアやベトナムなどで過ごすと快適な人生を送れると思います。

最後にまとめ的なものを書きます。

タイトルに騙されて買ってしまいましたが、チープな内容ではありませんでした。

インターネットが発達してどこでも働ける時代ですが、依然として立地・住む都市が重要だということが本格的に書かれていました。

シリコンバレーなど高給取りが働いている都市の高卒者は、田舎などの低年収の都市の大卒者よりも稼いでいるという事実やロサンゼルスやシリコンバレーが発展した経緯、中国のシェンセンやインドのバンガロールなどにも言及してありました。
イノベーション技術は政治的都市との距離に反比例して成長するか?

高度外国人材の誘致の有効性について思わぬ知見が得られ、今後の日本の在り方についていつもの視点の外で考えらえるようになりました。

パラダイムシフトということですかね。視野が広がりよかったです。

値段が2000円ほどして、安くはありませんが、興味深い内容ですので是非読んでみてはいかがでしょうか。

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saisai763
アラサーのサラリーマンです。 旅と株が大好きです。 人生1度きり!いろいろやってみたいです!!