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書評 「新・所得倍増論」を読んで

おはようございます。さいさいです。

在宅勤務も1週間経ちます。
トライアルでやってみたときはずっと家にこもっているなんて、無理とか思っていましたが、慣れてくると意外と人とかかわらなくていいやって思えてくるのが不思議です。

ニート中も毎日カフェに行ってたぐらい部屋にこもるのが無理だったのですが。
さすがに今はカフェに行くことはしていませんが、仕事前や仕事終わりにコンビニやスーパーでちょっとした買い物をしないと息苦しいので気分転換しています。
昼間は軽くジョギングしてます。

ワンルームにいるとオンもオフも同じなので毎日同じことの繰り返しです。
まだ会社に行っていた時のほうが刺激があって良かったです。

在宅勤務でも毎日を楽しく意義深く生活できるように書籍を読んだりnetflixであいのりアジア編をみたり日々工夫しています。

さて、今回はデービッド・アトキンソン氏の「新・所得倍増論」を読んでみたので個人的な考え等を書いていきます。

今まではインプットだけで完結していたので、アウトプットの訓練をするようにしています。
思い出す訓練や要約のトレーニング、苦手だった読書感想文の練習になるので、これから本を読んだり映画を観たりするたびに記事にしていきます。
拙い記事かもしれませんが、読んでいただけると幸いです。

2016年12月に出版された書籍で3年経過しています。
ずっと気になっていた本ですが、最近この方の新刊が書店で置かれてあったので以前の書籍を読んでみました。

読んでみて印象に残ったのが2点あります。
1つ目は日本のIT活用の低さ、2つ目は日本の強さを定性的な観点で話されることが多く、データなど定量的で議論されるべき
ということが印象的でした。
どちらも様々な方から言われるのを聞く気がしますが、改めて感じました。

まず1つ目の日本のIT活用の低さですが、はんこ・紙文化で役所等でスピードが遅いと言われていることが思いつきます。
著者の日本の生産性の低さはITの活用ができていない、銀行が3時までしか窓口受付をやっていないのは、もともと欧州の慣習で、明治時代から日本はその旧態依然の業務を行い続けている。今ではもともとの欧州での慣習もIT推進で営業時間も伸びてきたので日本もできるはずだと述べていたことが印象的でした。

著者が書いてから3年経過した今では新型コロナウイルスの影響でテレワークが増えてきて、短縮営業もせざるをえません。
意図しないIT化、時短営業等が行われています。

東京オリンピックによって一時的な満員電車の回避のためにテレワークが推進されていたとは思われますが、一時的な話で、普及率も低かったのではないかと思われます。

東京オリンピックが終わってしまえばまた満員電車、IT活用が少ない生活に戻っていくのではないかと考えられますが、今回のコロナウイルスにより半年以上はオンライン診療やテレワーク、IT活用など社会への普及が高まるきっかけとなったのではないかと考えれます。

2つ目は日本がこれまで世界2位の経済大国になれたのは技術力があったからとか、長時間労働でがんばったからだといったことをよく耳にしますが、著者は人口ボーナスの影響があったからだと結論付けています。

現在でも日本は国別GDPで世界3位ですが、一人当たり生産性など人口単位当たりノーベル賞受賞者、一人当たり研究費率など、一人当たりで見ていくと日本の弱さを痛感させられます。

著者は日本人は日本の良さを数値ではなく、観念的な定性的な議題で語られることが多いが、もっと定量的に分析すべきではないか、著者の母国であるイギリスのサッチャー首相を引き合いに出して、過去のイギリスの経済停滞から復活したのは統計的、データ分析を行える人物が活躍が政治を行ったからだというのが新たな発見でした。

著者は元ゴールドマンサックス出身の方であり、アナリストの方なので数字には明るい方なのでこのように数字で考えることが得意なので説得力あるデータが書籍にたくさんありました。

人口ボーナスの影響があったことが日本の繁栄にあること、米国や中国の繁栄があることは重々承知しており、今後移民を受け入れると移民問題が起こるため人口ボーナスが見込まれる米国よりも欧州を見習った方がよいのではないかという著者の意見も参考になりました。

いずれにしても定性的ではなく、定量的に考える癖を身に着けたいと感じました。

ある程度マクロ経済的な観点で知っていたことがありましたが、興味深かったので著者の他の書籍も読んでいきます。

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saisai763
アラサーのサラリーマンです。 旅と株が大好きです。 人生1度きり!いろいろやってみたいです!!